本連載を開始してからおよそ2年が経過したが、その間アプリマーケットには色々と大きな変化が起きている。では一体、2年間でアプリマーケットの動向はどのように変化してきたのだろうか。ランキングの動向から確認してみよう。

2年間でアプリマーケットに何が起きたか

 2012年7月に「スマホアプリ開発者のためのAppマーケットウォッチ」としてスタートした本連載も、今回で100回を迎えることとなった。この間およそ2年となるが、アプリ関連のビジネスに関わっている人たちならご存じの通り、2年間でアプリを取り巻く環境は劇的に変化している。

ガンホー・オンライン・エンターテイメント2014年12月期第1四半期決算説明会資料より。「パズル&ドラゴンズ」などの人気で、2年間で同社の売り上げ・利益は劇的に伸びている
ガンホー・オンライン・エンターテイメント2014年12月期第1四半期決算説明会資料より。「パズル&ドラゴンズ」などの人気で、2年間で同社の売り上げ・利益は劇的に伸びている
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 例えばゲームアプリの動向を見ても、2年前はようやく市場が盛り上がり始めたころであり、売り上げトップを走る「パズル&ドラゴンズ」も、登場して間もない時期であった。だが2年後の現在、パズル&ドラゴンズを配信するガンホー・オンライン・エンターテイメントの2014年第1四半期における売り上げは、2年前の同期と比べ約15倍、利益に至っては約116倍にも達する劇的な成長ぶりを見せている。

 他にもミクシィの業績を立て直した「モンスターストライク」や、「LINE:ディズニー ツムツム」に代表されるLINEの人気ゲームなど多くのヒットタイトルが登場しており、アプリ内課金を採用したゲームアプリ全体の売り上げは、2年前と比べ大幅にアップしている。