米国の政府には、特定の領域に通じた優秀なブレーンがいます。今回のブリンケン氏もその1人。今回の投稿からは、彼らが考える「表現の自由」の意義、そしてイノベーターたちを国家的な課題の解決に取り込むという直近の取り組みが分かります。(ITpro)

 米国の国務省は、外交政策と技術の交差点に立ち、米国民を安全にし、米国の国益を満たし、言論の自由を世界中に広めています。

 米国の最高のイノベーターたちを、どのような理由で、そしてどのようにして、国務省の活動に参画してもらっているのか。これが、国務副長官のアントニー(トニー)・ブリンケン氏とのラジオ対談の焦点です。

 トニー・ブリンケン氏は、過去20年間、2つの大統領府で外交政策分野の高官を務め、2015年に国務副長官に就任しました。

 直近では、彼は大統領補佐と国家安全主任副顧問で、外交政策を策定する大統領府において、副長官委員会の議長を務めました。オバマ大統領府の第1期には、大統領の副補佐官で、副大統領に対する国家安全顧問でした。

 2002年から2008年まで、ブリンケン副長官は、米国上院議会外交委員会の民主党主任スタッフでした。その前はクリントン大統領の国家安全保障会議のスタッフの一員であり、大統領の特務補佐官として欧州問題担当の先任委員長を務め、欧州各国、EU、NATOに関連するクリントン大統領への主任アドバイザーでした。

 クリントン大統領府に参加する以前、ブリンケン副長官はニューヨークとパリで弁護士をしていました。彼はThe New Republic誌のリポーターで、多くの出版物に外交政策を執筆し、「Ally Versus Ally: America, Europe and the Siberian Pipeline Crisis」の著者でもあります。

 ブリンケン副長官は、米国のイノベーター文化は非常に尊重されており、国務省の外交手段の1つになっていると説明しました。

 世界中を訪問していて、何度も何度も繰り返し実感することが1つあります。それは、米国の政策を好まない人や国家があっても、ほとんどが例外なく賞賛し切望するのが、米国における起業家精神、イノベーション、教育、科学、技術、そして奉仕活動と慈善活動だということです。

 米国交を任務としている私たちが、世界で国益を追求する場面において、これらは信じられないほど強力なものです。米国における最良のもので、米国の政策が相手の扉を閉めたり、それを閉ざしたままにしたりしても、時にはその扉を開かせるのです。