今回は、書籍のタイトルにもなっている「職場の反逆者」の話題です。企業の変革には、反逆者が必要ですが、中には独善的な「良くない反逆者」も存在します。組織の合意形成に長けた「良い職場の反逆者」を見つける必要があります。(ITpro)

 大企業や官庁で変革をもたらす人たち、すなわち変革者は、合意をどうやって形成するかを知っている「職場の反逆者」です。

 彼らは、同じような考え方をする同僚を見つけることに敏感です。加えて、属している組織の文化と構造に、自分たちの新しいアイデアを適応させる方法を見極めることができます。

 そしてなんと、今回の2人のゲストは、CIA(米中央情報局)に勤務しているときにそれを実行しました。

 「職場の反逆者」になる方法が、今回のラジオ番組「起業家の肉声」(Entrepreneurs are Everywhere」におけるゲストとの対談の焦点です(このラジオ番組は、デジタルチャネル111のシリウスXMラジオ局で、毎週木曜日、西海岸では午後1時、東海岸では午後4時に放送されています)。今回、ニューヨークのシリウスXMラジオ番組に出演してもらったゲストは、以下の2人です。

・カルメン・メディナ氏は、CIAの諜報調査センターの元部門長で、「Rebel at Work」(職場の反逆者)の共著者です。

・ドン・バーク氏は、CIAのデジタル・アーキテクトです。

 カルメン・メディナは、「職場の反逆者」(Rebel at Work)の共著者で、CIAに32年間勤務しました。彼女の最後の任務は諜報部門の副部門長で、CIAの分析部門を主導したチームの一員でした。彼女は「CIAが学んだこと」(CIA's Lessons Learned)プログラムの創始者で、同組織が直面したソーシャル・ネットワーク、デジタル・ユビキティーや新たに台頭したコラボレーション文化といった課題への対応を主導しました。

 カルメンは、CIAのアナリストが現在使っている、オンライン製作、共同作業ツール、インテリペディア(Intellipedia、ドン・バーク氏とショーン・ドナヒィー氏が開発した、インテリジェンス情報分野のウィキペディア)などを含む、多くのアプリケーションを構想した、最初のCIA幹部でした。CIAを退職した際には「輝かしい諜報職歴勲章」を授賞しました。2011年から2015年までは、米デロイトにおける連邦政府コンサルティングのサービス部門でシニア・アドバイザーを務め、同社の旗艦イノベーション・プログラム「GovLab」にメンターとして参画し、「BitcoinやMillennials、IoTが連邦政府に与える影響」の調査に携わりました。