リードデータを統合したものの、肝心の電子メール配信において、「一斉メール」から抜け出せない企業は少なくない。

 「一斉メール」の大きな課題は、顧客の属性や売りたい商材、顧客の関心度/購買ステージなどが様々であるにもかかわらず、それを無視して全く同じコミュニケーションを全員としようとすることから生まれる機会損失だ。

 マーケティングオートメーション(MA)ツールを手掛ける米レスポンシス(現・オラクル)が2012年に実施した調査によれば、マーケティングメールの数は年率16%以上のペースで増加しており、平均で6割以上の受信者が「ノンアクティブ(半年以上開封もクリックもしていない)」だという。