Googleは8月28日、高度技術研究所Google Xで無人航空機 (Self-Flying Vehicles) を開発していることを明らかにした。これは無人ヘリではなく、翼と一体になった飛行機で、高速で長距離飛行ができる。自動運転車 (Self-Driving- Car) に続いて、飛行機での物流ネットワーク改革に着手したのだ。

出典: Google
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プロジェクトの概要

 このプロジェクトは「Project Wing」と呼ばれ、2年間にわたってGoogle Xで研究開発が行われてきた。無人航空機の外観は上の写真の通りで、飛行機全体が主翼となっている“Blended Wing”構造と、座っている状態から離着陸する“Tail Sitter”方式を採用。滑走路は不要で、上空で水平飛行に移り、高速で長距離の飛行ができるのが特徴だ。

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 Googleは研究成果を、オーストラリアのクイーンズランド州におけるデモ飛行で公開した。これは物資輸送のデモで、農場主にドッグフードを届けるというもの。無人航空機は近くの農場を飛び立ち、事前にプログラムされたコースに沿って飛行した(上の写真)。