Appleが電気自動車をベースとした自動運転車の開発に乗り出した。報道は二転三転し状況は流動的だが、Appleが自動車に興味を抱いていることは間違いない。また、破竹の勢いでライドシェア事業を拡大している「Uber」は、自動運転車を開発すると発表した。さらにNokiaは、自動運転技術の心臓部分にあたるベースマップ事業を始め、Mercedes-Benzと共同開発を加速させている。IT企業が一気に自動運転技術の開発に乗り出した。

出典: Apple
出典: Apple
[画像のクリックで拡大表示]

Appleが自動運転車を開発か

 サンフランシスコ地区のテレビ局CBS San Franciscoは、2015年2月3日、Appleが自動運転車を開発していると報道した。多くのカメラが搭載されたミニバンの映像を紹介し、Appleが自動運転車を開発している可能性は高いとの見解を示した。Wall Street Journalは2月13日、自動運転技術開発は否定したものの、Appleはミニバンタイプの電気自動車を開発していると報道した。

 翌日にはReutersが、Appleは電気自動車をベースとした自動運転車について“学習”していると報道。Appleは自動車製造だけでなく、自動運転技術や関連システム(HDマップ、カーシェアリング、充電サービス)を開発する資金は十分にあるともコメントしている。事実、Appleは既にナビゲーションシステム「CarPlay」を主要メーカーに提供している(上の写真)。