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木村岳史の極言暴論!

金融機関や製造業のダメIT部門と一緒にして申し訳ない!

木村 岳史=日経コンピュータ 2015/09/28 日経コンピュータ

 この「極言暴論」でユーザー企業のIT部門の問題点について書く時、いつも申し訳ない気分になる。断っておくが、全てのIT部門に対してではない。実は日本企業のIT部門の場合、金融機関や製造業、流通・サービス業など業種によって、IT部門の優秀度、ダメダメ度は天と地ほど違う。優秀なのはもちろん流通・サービス業、ダメダメなのは金融機関や製造業のIT部門である。

 それを私はあえて十把一絡げにして、ダメダメIT部門の問題点として記事にしてきた。だから、流通・サービス業のIT部門の皆さんに、かなり申し訳なく思っているわけだ。もちろん、ズバッと言い切らなければ読者の心に刺さらないし、業種を分けて丁寧に言ったところで、個々の企業によってさらに違う。金融機関や製造業にも凄いIT部門があるし、流通・サービス業にもダメダメIT部門がある。

 今回の記事は、別にそうした日頃の悪行のお詫びを意図したものではない。それぞれのIT部門の能力に天と地ほどの違いがあることを、当のIT部門の人たちが全く知らないという事実を問題にしたいと思っている。もちろん「天」側のIT部門はそんなことを知る必要はないだろう。だが「地」のほうのIT部門がそれを知ろうともせず、先進事例を学ぼうとしないのは驚くべき怠慢である。

 金融機関や製造業のIT部門に「流通業やサービス業の事例に学べ」と言おうものなら、多くの人から「はぁ?」という反応が返ってくる。こうした人たちには、自分たちのほうが流通・サービス業のIT部門よりはるかにマシとの意識があるのだろう。確かに、小売店舗にPOS(販売時点情報管理)が本格導入される以前、IT部門の優秀度はこんな感じだった。

金融機関>製造業>>>流通・サービス業

 昔の流通・サービス業には、ITにカネやリソースを掛けない企業が多かった。例外は航空・鉄道や旅行業ぐらいで、特に勘定系システムの再構築に燃えていた金融機関のIT部門からすると、「取るに足らない」と思っても無理からぬことだった。だが今や、IT部門の優秀度は完全に逆転して、下記のようなイメージになっている。

流通・サービス業>>>金融機関>製造業

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