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木村岳史の極言暴論!

「システム障害は絶対に起こしてはならぬ」と叫ぶ馬鹿に付ける薬

木村 岳史=日経コンピュータ 2017/09/19 日経コンピュータ

 「馬鹿に付ける薬はない」ということわざがある。思慮が足らず物事の道理が分からない人は救いようがないとの意味だが、「システム障害は絶対に起こしてはならぬ」と声高に叫ぶような“馬鹿”に付ける薬はないものだろうか。もしそうだとすると本当に困る。この手の主張は、言っている本人が救いようのないだけでは済まされない。こんな論がまかり通っていると、多くの人を不幸にし続けるので、ぜひとも完治させる薬が欲しい。

 「システム障害は絶対に起こしてはならぬ」という愚論が厄介なのは、一見すると至極当然のように思えるからだ。「交通事故は絶対に起こしてはならぬ」と全く同様の文章構造だし、交通事故は誰がどう考えても、絶対に起こしてはならないことだ。企業や社会の重要インフラであるシステムの障害についても、交通事故と同様に絶対に起こしてはならないと考えるのは自然のことのように思える。

 だが、よく考えてほしい。重要な社会インフラなどと言ったところで、システム障害は交通事故に比べれば、全く取るに足らない些細なアクシデントである。交通事故は人が怪我を負い、命が失われる恐れがあるから、絶対に起こしてならない。システム障害で航空機が飛ばず、搭乗予定だった数万人が迷惑を被るといった程度の話とは、比較にならないくらい深刻な出来事なのである。

 さらに言えば、「絶対に起こしてはならぬ」と言っても、交通事故は日々発生しており、一時に比べると減ったとはいえ今でも年間4000人近くの人が命を落とす。飲酒運転など犯罪的行為は論外だが、どんなに注意していても、人のミスを避けようがないのが現実だ。システムも同様で、開発時のミスであるバグは根絶できず、運用時のミスもゼロにはできない。だからシステム障害もいつでも起こり得る。

 こう書くと2通りの観点で「ちょっと待てよ!」と批判の声を上げる人がいるだろう。1つは「システム障害を一律に『取るに足らない』と言うのはおかしい。人の命に関わる場合もある」という批判。もう1つが「避けられないからといって、システム障害を起こしてもよいと言うのはおかしい」というもの。前者の批判については、おっしゃる通りだ。だが、ちょっと待て! 後者の批判は誤解であり、それが問題の核心。順に説明しよう。

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