• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • PR

  • PR

  • PR

  • PR

  • PR

木村岳史の極言暴論!

過剰サービスを強要する客を撲滅、SIerは連合キャンペーンを張るべし (2/4)

木村 岳史=日経コンピュータ 2017/03/21 日経コンピュータ

物流業界とIT業界のあまりの違いに呆然

 さて、客が強要する過剰サービスだが、個々の事例についてはこの極言暴論で何度も取り上げてきたし、ITベンダーの技術者なら数え切れないぐらい実体験があるはずだ。その過剰サービスの詳細や撲滅キャンペーンについて述べる前に、少し回り道をする。IT業界と同じく、働き方改革などとぬるいことを言っていては、長時間労働の是正も人手不足の解消もままならない他業界を見てみるのだ。

 それは物流・宅配業界だ。EC(電子商取引)の急速な普及で、消費者宅宛ての荷物量が爆発。そのうえ夫婦共働きが当たり前になったり、単身世帯が増えたりしたことも重なり、再配達の頻度も高まっている。国土交通省の調べによると、再配達のために年9万人に相当する労働力が費やされているそうで、そこに空前の人手不足が重なったからたまらない。そこで宅配最大手のヤマト運輸が中心になってサービスや料金の見直しに動き出した。

 IT業界の状況をよく知る私からすると、物流・宅配業界のドラスティックな取り組みは、ある意味、羨ましい限りだ。大手各社とも宅配荷物の総量を抑制するための値上げや、配達の時間帯指定サービスの一部見直しなどを進める意向で、宅配の代替手段となる「宅配ロッカー」も駅や商業施設に設置する。アマゾンジャパンなどのECサイト大手にも協力を求め、再配達の削減にも取り組む。

 時間指定もできて何度でも再配達する宅配サービスは、確かに今思えば過剰サービスかもしれないが、別に客から強要されたものではなく、ヤマト運輸などが自ら創り上げたビジネスモデルだ。それがEC需要の爆発や空前の人手不足で長時間労働の常態化が問題になるや、客を巻き込んで抜本的改革に動く。国も税制や補助金などの面から、こうした取り組みを支援すると聞く。

 羨ましいと書いたのは「物流・宅配業界とIT業界のこの差は何?」と思うからだ。ITは物流と同じく重要な社会インフラのはずだし、人手不足や長時間労働の深刻化の度合いもよく似ている。にもかかわらず、片や企業が解決に向けて自ら動き、国も支援し、客には意識改革すら迫るのに対し、一方は今でも客の言いなりで過剰サービスに明け暮れ、技術者らは「お客様のために」長時間労働を強いられ続けているのだ。

あなたにお薦め

連載新着

連載目次を見る

今のおすすめ記事

ITpro SPECIALPR

What’s New!

経営

アプリケーション/DB/ミドルウエア

クラウド

運用管理

設計/開発

サーバー/ストレージ

クライアント/OA機器

ネットワーク/通信サービス

セキュリティ

もっと見る