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木村岳史の極言暴論!

「A社だからできる」と逃避に走るITサラリーマンの悲哀 (4/4)

木村 岳史=日経コンピュータ 2015/03/16 日経コンピュータ

全ては“サラリーマン根性”のなせるわざ

 そう言えば、あるシステム子会社の社長が興味深いことを言っていた。「今のIT部門の最大の問題点は、主体的に計画を立てられないことではないか。自ら計画しないから受け身の対応になり、結局は何もできない」。確かに、自社の経営戦略をそしゃくしてIT部門として何をすべきかを明確にしないと、IT部門の課題やその解決策は具体的には見えてこない。

 この人はシステム子会社の社長になる前に、本社のIT部門を立て直している。毎年、IT部門として取り組むべきことを精緻な実行計画にまとめて経営の承認を取り付けることで、計画実行のために必要となる人的リソースなどを社内外から集めた。こうした計画と実行により、課題山積みのIT部門を数年で経営に資する組織に変えることに成功したのだ。

 こう書くと、「解決策を提示しろ」と言う人から再び「その会社だからできる」との声が出てきそうだ。「その会社では経営の理解があったら改革ができたのだろ。それに比べてウチの場合、社長がITを分からないからどうにもならない」といった具合だ。例の「IT部門がダメなのは社長がバカだから」論である。

 結局のところ「問題なのは百も承知」も、「解決策を提示しろ」も、「A社だからできる」も、「それは理想論だ」も、「社長がバカだから」も全て言い訳か、開き直りの類である。まさに当事者意識の無い“サラリーマン根性”がなせるわざである。

 もちろん昔なら、ここまであしざまに言わなくてもよいのかもしれない。だが今は、やはり「極言暴論!」でも何度も書いている通り、全てのビジネスがデジタル化する時代。企業にとってはIT組織(必ずしも既存のIT部門とは限らない)の重要性が高まっている。IT部門が当事者意識を持って改革に取り組まないならば、経営が“当事者意識を持って”IT部門を解体再編するだろう。

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