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木村岳史の極言暴論!

「それでもSIerが死滅しない」という最悪のシナリオはあり得るか

木村 岳史=日経コンピュータ 2017/01/10 日経コンピュータ

 2017年最初の「極言暴論」である。実は、この極言暴論を書き始めてから、まもなく4年を迎える。よくまあ飽きもせず、というか、暴論のネタが尽きなかったものだと思う。言い換えれば、それほど日本企業のIT活用がデタラメで、IT部門もダメダメ、そして日本のIT業界の御用聞き体質や多重下請けの“人でなし”構造などがひどい状態だったわけだ。

 だが、極言暴論を書き始めた当初と比べ、今は状況がかなり異なってきた。当初はIT部門とIT業界の双方から「何をひどいことを書いているんだ」と怒りの“つぶて”が数多く飛んできた。中には暴論の内容に理解を示してくれる読者もいたが、それでも感想は超低温状態。「言いたいことは分かるが、IT部門(or IT業界)はずっと変わることができなかった。だから、木村さんがどんなにほえても何も変わらないよ」といった具合だ。

 それが最近では、随分反応が違う。まず今回の記事の本筋でないほうから言うと、ユーザー企業側、IT業界側を問わず、極言暴論ファンが増えてしまった。エンタープライズ系のIT関係者はよほどマゾヒスティックな人が多いとみえて、IT部門やSIerのアホさ加減にマサカリを振り下ろすような記事に、当事者なのに拍手喝采する。で、「いやぁ、あの記事は面白かった。次も期待しているよ」と声を掛けてくれたりする。

 先ほど「極言暴論ファンが増えてしまった」と書いたが、実はこれが大問題なのである。人は弱きもので、誰かとつながりができて、しかも好意的に接してもらうと、その人に関わる事柄は舌鋒が鈍くなってしまう。案の定、「君、最近色々と配慮しているでしょ。今回の暴論、あまり面白くないよ」などと言われてしまうのだ。というわけで、読者の皆さんには厳しいご批判をお願いする。

 新年早々のお願いになってしまったが、本筋に戻す。もう一つの反応の変化は、ユーザー企業側、IT業界側を問わず「このままではダメだ」「変革が必要」といった声が、このところ急増していることだ。「私の記事の影響」と自慢して回りたいところだが、さにあらず。ビジネスのデジタル化が急進展したことで、基幹系システムなど古ぼけたITに閉じこもっていると先が無いことが、誰の目にも明白になったからだろう。

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