この連載では「挫折と挑戦編」として、英語をマスターすることを目指して日々奮闘しているエンジニアの筆者が3カ月の英国留学で得た経験や気づきについてお話ししています。第1回(日本人が英語を話せない本当の理由)と第2回(英語に関する日本人特有の弱点と克服法)では、日本人にとっての英語学習の弱点や克服法について説明しました。

 前回(3カ月の英国留学で弱点のリスニングを克服!)は、今回の英国留学を通じて学んだ、ガチネイティブ相手のリスニングにどう向き合うべきかを取り上げました。筆者の経験をかなり赤裸々にお話ししたつもりです。

 最終回となる今回は、もう少し気軽なTipsをお伝えします。英語のネイティブスピーカーと友だちになるにはどうすればいいか、日本に戻ってからもネイティブに常に触れられる環境をどう作ればよいかを取り上げます。

英国に住んでいてもネイティブとの交流は難しい

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 今回は3カ月間、英国に留学しましたが、実はネイティブとの接点は意外と多くありません。前回、3週間イギリスに行ったとき(関連記事:海外への短期留学はオススメ!)には、留学生の仲間とつるんでいて、それはそれでとても楽しい体験だったのですが、今回はネイティブと交流しようと心に決めていました。それでも、なかなかうまくいかないものです。正直、勇気がなかったというのもあります。

 実際、語学学校に通っていても、留学生とつるんでいるだけでは、ネイティブと話す機会はほとんどありません。たまに話しかけたり、話しかけられたりする機会はありますが、お店に入っても、そこで働いている人の多くはネイティブではありません。2nd Languageとして英語を学んだ人としゃべる機会のほうが、はるかに多いというイメージです。

 前回3週間イギリスにいたときに、Tube(地下鉄)でネイティブのおばちゃんと話をしました。そのおばちゃんは「自分の息子と結婚した日本人が英国に住んでもう9年になるのに、全然英語がしゃべれない」と言っていました。

 多分店でショッピングとかをするだけであれば、英語ができなくても何とかなるのでしょう。自分から積極的に勉強したり、ネイティブと交流しようと思ったりしない限り、英国に住んでいても自然に英語がしゃべれるようにはならないわけです。