英語をマスターすることを目指して日々奮闘しているエンジニアの筆者は2015年に、念願かなって英語を日々使う仕事に就くことができました。

 前回(一介のエンジニアから、世界を股にかけるエバンジェリストへ!)はそこに至るまでの2回の失敗や、英語での履歴書や面接についてお話ししました。

 今回からは、外資系企業に実際に勤めて感じた経験を中心に紹介します。一口に外資系企業といっても、英語を使う頻度は様々だと思います。あくまで一つの例だと思って、楽しんでいただければ幸いです。

英語づくしなのに、英語力は衰えた?

 筆者は日本に勤務しており、海外に住んでいる人ほどの頻度では英語を使いません。それでも、米マイクロソフトのDevOpsエバンジェリストというインターナショナルなポジションに就いているので、同僚とのコミュニケーションは確実に英語です。

スペインで同僚と
スペインで同僚と
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 日本マイクロソフトのエバンジェリストのチーム会議にも毎週出席していますが、ここでも基本英語です。面白くて親切で最高に頭の切れるDrewというアメリカ人が、テクニカルエバンジェリストのトップを務めています。

 仕事で毎日英語を使う環境にいることができて、筆者はとても幸せです。一方で、今まで英語環境で仕事をした経験がないだけに、いまだに「あー、わし英語全然ダメやなー」と思う場面がたびたびあります。

 以前は「英語を毎日使っていると、だんだんできるようになるだろう」という幻想を抱いていました。実際に経験してみると、必ずしもそうとは言えないなと感じます。確かに慣れてはくるのですが、むしろ「英語力が衰えたんじゃないか?」と思うこともあるくらいです。