カンボジアの首都プノンペンにおける携帯電話、スマートフォンなどのモバイル普及率は、ほぼ100%。筆者が見る限り、タクシーやトゥクトゥクの運転手も全員所有していた。街のショッピングセンター、レストランやカフェで人々がモバイルに夢中になっている様子も、日本と同じだ。

SIMカードを買って無料WiFiを利用が一般的

 一般的な労働者の賃金が、月100ドル程度、プノンペンの中心部に住む富裕層の世帯所得でも、月400ドルから800ドルといわれている給与水準では、最新のiPhoneやGalaxyは相当高いものに思える。だが、購買意欲は旺盛なようだ(写真1~4)。

[画像のクリックで拡大表示]
[画像のクリックで拡大表示]
写真1~4●プノンペンの街中には携帯ショップがたくさんある。SamsungやHuaweiの存在感を感じる
[画像のクリックで拡大表示]
写真1~4●プノンペンの街中には携帯ショップがたくさんある。SamsungやHuaweiの存在感を感じる
[画像のクリックで拡大表示]
写真1~4●プノンペンの街中には携帯ショップがたくさんある。SamsungやHuaweiの存在感を感じる

 カンボジアでは、まだクレジットカードやデビットカードは普及しておらず、銀行口座も一部の人しか保有していない。従って、日本のような使用料月額課金制度ではなく、街中のいたるところで購入できる数ドルのSIMカードを買ってモバイルを使用する。

 そして、実際の通信はそのSIMカードではなく、街中のカフェやレストランなどで快適なスピードで提供されている無料WiFiを利用するというのが、一般的なモバイルの使い方だ。