ホンダは2016年12月22日、米グーグルの親会社米アルファベットが設立した自動運転技術開発子会社の米ウェイモ(Waymo)と、自動運転技術の共同研究で覚書を締結したことを明らかにした。ウェイモと国内自動車メーカーとの共同研究はこれが初めて。

ホンダが米国カルフォルニア州の「ゴーメンタム・ステーション」で進める自動運転の実証実験で使用する実験車両
ホンダが米国カルフォルニア州の「ゴーメンタム・ステーション」で進める自動運転の実証実験で使用する実験車両
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 ホンダは、「グーグルと2016年の夏前から、共同研究へ話し合いを進めていた」(広報部)とする。「これまでは、(緊急時は人間が運転する)レベル3の自動運転に向けて独自に開発に取り組んできたが、ウェイモとの共同研究を通じ、幅広い技術開発と、(人間が運転に関与しない)完全自動運転に向けた技術の成熟化が期待できる」(広報部)。ウェイモとの資本提携は現時点で考えていないという。

 ホンダは、ウェイモの自動運転技術を構成するセンサーやソフトウエア、車載コンピュータなどをホンダの車両に載せ、ウェイモが進めている公道実証実験の実験車両として共同で使用する。ウェイモは現在、米国4都市の拠点(カリフォルニア州マウンテンビュー、テキサス州オースティン、ワシントン州カークランド、アリゾナ州フェニックス)で公道実証実験を実施している。