さくらインターネットは高速なシステム開発や柔軟な運用を可能にするシステム基盤技術「Dockerコンテナ」をクラウド環境で利用できるサービス「Arukas」(図1)を、2017年4月に提供する。Dockerコンテナとは、OSの中に作った仮想的なOSを作る技術を使った実行ファイルのこと。CPUの処理能力やメモリー容量を設定した仮想OS、ミドルウエア、アプリなどからなる。
開発者はアプリをDockerコンテナのまま移動したり、実行したりできる。Dockerは仮想サーバーに比べて実行負荷が小さく、素早く起動できる。
技術本部の前佛雅人テクノロジーエバンジェリストは「サーバーのことを考えずにDockerコンテナを実行できる基盤を提供する」と話す(写真。利用企業は自前で実行基盤を用意せず、実行するDockerコンテナの台数分の利用料金でサービスを使える。同様なクラウドサービスは世界的にも珍しい。