「まるで、自動改札機を通っているかのようなスムーズさだ」。
「立ち止まらずに生体認証できるシステム」を体験した報道関係者の一人が、こんな声を上げた。このシステムは、日立製作所が同社の「ウォークスルー型指静脈認証技術」をベースに開発した、駅の自動改札機を模したゲート型試作機。デモは2014年12月8日に、日立製作所中央研究所(東京都国分寺市)で、報道関係者向けに開催された(写真1)。
ゲート型試作機では、進行方向右側に認証装置を設置している。認証装置には手のひらよりやや大きめの空間を用意。認証用の空間に指をかざすと1秒も待たないうちに、ゲートが開かれる。駅の自動改札を、ICカードで通過するような手軽さだ(写真2)。