スマートフォンや動画を使った米ハイアービューの新しい採用支援サービス「HireVue」が、日本に上陸した(写真1)。HireVueは米アップルや米ナイキ、米ゼネラル・モーターズ(GM)、米レッドブルなど、大手企業が利用している。2015年12月22日に人材育成関連のアプリケーションを提供するタレンタが国内総代理店として、HireVueの提供を開始すると発表した。
HireVueはスマホの専用画面に表示される設問や課題に対して応募者が回答した録画を基に、評価者が採用の可否を決めるというものだ(写真2)。
録画データはクラウド環境にアップロードされる。評価結果を横並びで確認したり、採用進捗状況を可視化したりできる。企業の採用担当にとっては多数の応募者と直接会う必要が無いため、効率的な採用が可能になる。応募者にとっても、時間や場所を問わず面接ができるので、わざわざ応募先企業まで出向く手間を省ける。
ハイアービューでゼネラルマネジャー(欧州・アジア太平洋地域担当)を務めるダレン・ジャフリー氏は、「既に世界で500社超が我々のサービスを利用している」と話す(写真3)。HireVueを導入した企業では、「採用期間の半減や離職率の低下などの効果が出ている」(ジャフリー氏)とのことだ。
ジャフリー氏によると、「スポーツ衣料の米アンダーアーマーでは、役員から直営店舗のパートまでの採用作業をHireVueで実施することにより、『人員補充のための採用活動期間が35%短縮した』との評価が出ている」という。