【ニュース解説】

オフィスで仕事に没頭できない「集中難民」、JINSがIoT眼鏡で分析

川又 英紀=ITpro 2017/12/07


 「あなたは今日、何時間、優先すべき仕事に集中して取り組めたか?」。こう尋ねられたら、どう答えるか。2時間、5時間、8時間──。人によって、あるいはその日によって、答えはバラバラだろう。

 では、質問を変えて「あなたが一番集中して仕事に取り組める場所と時間帯を教えてほしい」と聞かれたら、今度はどう答えるだろうか。これまた人それぞれで、場所ならオフィス以外に「カフェ」「ファミレス」「図書館」といった答えも出るだろうし、時間帯は「朝(午前中)」と「夜」に大きく分かれるに違いない。

 誰しも自分が一番集中できる場所や時間帯を、何となく認識しているはずだ。ただし、それは経験に基づく感覚的なものであって、実際に測定した結果といえる人はまずいない。

 眼鏡大手ジンズ(JINS)は2017年12月1日、「世界一集中できる環境」を目指して開発したワークスペース「Think Lab(シンク・ラボ)」をオープンした。

 ジンズは集中力を測定する眼鏡「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」を手掛けることで知られる。眼鏡の鼻パットと眉間の左右部分の3点に眼電位センサーを取り付け、眼鏡のつるの先端に加速度センサーやジャイロセンサーも入っている。これで眼の動きやまばたき、姿勢を測定し、集中できている状態かどうかを割り出す。

人の集中力を測定できる眼鏡「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」。測定結果はスマホアプリで確認する
(出所:ジンズ)
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 集中できる場所や時間帯は、人によって異なる。それは過去2年のJINS MEMEでの測定結果からも実証された。人の集中を測定する装置はほかにもあるが、JINS MEMEは軽い眼鏡型のウエアラブル端末なので、終日装着していても苦にならず、数値を1日中取れる。測定には非常に有効だ。

 ただ、測定の結果、こうすれば集中できるという「絶対的な正解はない」こともはっきりした。やはり、集中には個人差がある。

 とはいえ、多くの人にとって集中しやすい場(ワークスペース)作りは不可能ではないことも確認できた。JINS MEMEの発売から約2年。ジンズは約4000人規模の人たちにJINS MEMEを使ってもらい、様々な実験を繰り返してきた。そこで得られた知見の集大成が、Think Labだ。

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