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ニュース解説

ソフトバンクがIoTでスマートビル、10兆円ファンドの成果示せるか

田中 陽菜=日経コンピュータ 2017/12/06 日経コンピュータ

 ソフトバンクは2017年11月27日、設計事務所で国内最大手の日建設計とITを活用した建物の「スマートビル」について業務提携すると発表した。IoT(インターネット・オブ・シングズ)技術で集めたデータやロボットを使うことで、清掃や警備、設備管理などの運用コストを4割以上削減する。ソフトバンクの携帯電話の位置情報やビル内に設置したセンサーからのデータを基にビル内外の人の動きを可視化。快適なオフィスや街区のデザインにも役立てる。2018年早々に実証実験を始める。

ソフトバンクが目指すスマートビルのイメージ
(写真出所:ソフトバンク)
[画像のクリックで拡大表示]

 「ソフトバンクは人工知能(AI)やIoTなどの技術に長く投資してきた。これらの技術をフル活用して、新築・既設に関わらず導入できるスマートビルの開発に取り組みたい」。ソフトバンクの今井康之副社長 兼 COO(最高執行責任者)はこう意気込みを語る。

 両社はスマートビルを実現することで、ビルの運用コストを大幅に削減できると見込む。人間が担う清掃や警備、設備保守などの業務をロボットやセンサーで代替することで、運用コストを4割以上削減できるとみている。

「人流データ」を街やオフィスに

 ソフトバンクの携帯電話基地局を通じて得られる「人流データ」(今井副社長)をビル周辺の街区設計に生かす。携帯電話やスマートフォンの位置情報を、個人が特定できない形で集めて分析し、人の動きや混雑しやすい場所などを明らかにする。分析結果を街路の設計や店舗の配置などに役立てる。

 IoT技術を使って快適なオフィス作りにも取り組む。室内に配置したセンサーなどから室温などのデータをきめ細かく収集し、人の集まり具合に応じて空調を調節したり、作業スペースや打ち合わせスペースを最適な場所に設置したりする。「ロボットと人が共存するスマートビルでは、オフィス作りが前提から変わると考えている」(日建設計の中谷憲一郎執行役員)。

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