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ニュース解説

2度の延期で10年、クレディセゾンが2200億円投じ基幹系刷新

矢口 竜太郎=ITpro 2017/12/01 ITpro

 クレディセゾンの基幹システム開発プロジェクトが約10年の歳月をかけて完遂した。総投資額は2200億円とみられる。新システムは「セゾンカード」と同社のグループ会社であるユーシーカードの「UCカード」で使用していたシステムを統合したものだ。

 新システムの名称は「共同基幹システム」。愛称は太陽を意味する「HELIOS(ヘリオス)」だ。二つのシステムを一つに集約することでシステム運用コストを減らし、新サービスを効率よく開発できるようにする狙いである。ポイントサービスもセゾンとUCで共通化し、顧客の利便性を高める。

 システムの稼働までには、リリースの予定を2回延期させるなど紆余曲折があった。プロジェクトの発端は2005年。みずほ系クレジットカード会社の再編だった。ユーシーカードはクレディセゾンのグループ会社になり、このときからシステムの共同化は懸案事項になった。

図●クレディセゾンが開発した「共同基幹システム」の構成と2度の延期時期
2度のリリース延期を乗り越え、稼働を開始
[画像のクリックで拡大表示]

 基幹システムを統合するプロジェクトが始まったのは2008年ごろ。当初は2011年から順次稼働させ、2012年の本稼働を目指していたが、延期した。当時、クレディセゾンの広報は取材に対して「貸金業法や割賦販売法の改正に伴い、業務プロセスや要件の見直しが発生した」と説明した。システムの新たな稼働時期について明確な対外発表はなかった。

 2014年に入り、クレディセゾンは同年10月に新システムの稼働を開始すると公表した。だが、稼働予定日から約1カ月前の9月に再延期を発表した。2度目のリリース延期の理由は「より安全・確実に移行を実施するため」(同社広報)だった。

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