SOMPOホールディングス傘下の損害保険ジャパン日本興亜は、2016年10月27日にカーナビゲーションのスマホアプリ「ポータブルスマイリングロード」の提供を開始した(写真1)。

写真1●損害保険ジャパン日本興亜が提供するスマートフォン向けカーナビゲーションアプリ「ポータブルスマイリングロード」の画面
写真1●損害保険ジャパン日本興亜が提供するスマートフォン向けカーナビゲーションアプリ「ポータブルスマイリングロード」の画面
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 ポータブルスマイリングロードは、自動車保険を提供する同社ならではの機能を盛り込んでいる。5年間で蓄積した500万件の対人・対物事故データの分析から生み出した、「事故多発地点アラート」と「安全ルート案内」の2つだ。

 「事故多発地点アラート」は、カーナビゲーションでの運転中に事故多発地点に近づくと、音声で警告を通知する機能である。同じような機能は一般的なカーナビゲーションアプリにも組み込まれているが、こちらは警察に届け出のあった対人事故17万件のデータに限られる。対物事故のデータも参照することで、より安全な運転をサポートできるようにしている。

 2つめの「安全ルート案内」は、事故多発地点そのものを回避してドライブできるようにする機能だ。同機能を使って目的地までのルートを検索すると、一般的なルートとほぼ同じ走行時間で、事故多発地点を回避したルートを見つけ出してくれる(写真2)。

写真2●ルート検索の結果を表示した画面。左は一般的な検索結果、右の画面は事故多発地点を回避した安全なルートの検索結果
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写真2●ルート検索の結果を表示した画面。左は一般的な検索結果、右の画面は事故多発地点を回避した安全なルートの検索結果
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写真2●ルート検索の結果を表示した画面。左は一般的な検索結果、右の画面は事故多発地点を回避した安全なルートの検索結果

 この2つ以外にも、安全運転を診断する機能、事故相当の衝撃を検知すると緊急連絡先を自動でポップアップ表示する機能、GPS(全地球測位システム)で取得した現在地の情報をワンタッチで表示する機能などを持っている。直近6カ月の運転データが全てサーバーに保存されるので、それらを分析して診断レポートに出力する機能もある(写真3)。

写真3●蓄積した運転データを分析した月次レポート「パーソナル運転診断レポート」の画面
写真3●蓄積した運転データを分析した月次レポート「パーソナル運転診断レポート」の画面
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