不動産情報サイト「HOME'S」を運営するネクストは2014年12月、コンテスト型クラウドソーシング「topcoder」を活用して開発したスマートフォン用アプリケーションをリリースする(画面)。「アプリケーション開発工程の全てにtopcoderを使った案件は、国内ではネクストが初めて」(アピリオ日本法人の藤田純代表取締役社長)という。

画面●HOME'S会員の不動産会社向けのスマートフォン用アプリケーションの画面例
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画面●HOME'S会員の不動産会社向けのスマートフォン用アプリケーションの画面例
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画面●HOME'S会員の不動産会社向けのスマートフォン用アプリケーションの画面例
※開発途中であるため、表示が英語になっている

 ネクストが開発したのは、HOME'Sに情報を提供している不動産会社向けのコミュニティサイト「HOME'S PRO」をスマートフォンで利用するためのアプリケーション。不動産会社は、物件情報を検索・共有したり、コミュニティを通じて他の不動産会社と提携したりできる。

 このアプリケーションは、全てtopcoderで開発した。topcoderはコンテスト型クラウドソーシングで著名なサイトの一つ。開発したいソフトウエアの要件を公開し、ネット上のコミュニティでコンテストを開催。最も優れた成果物を出したプログラマに報酬を支払う仕組みだ。通常のクラウドソーシングと異なり、全ての開発案件にプログラマ同士の競争原理が働く。

 元々topcoderは、世界中のプログラマ同士がコーディングスキルを競い合う“競技プログラミング”の場として広く普及した。2013年9月にSIer(システムインテグレーター)の米アピリオが買収、その後はコンテスト型クラウドソーシングといった側面が強くなっている。