写真●「OpenBlocks IoTファミリ」のスケルトンモデル
写真●「OpenBlocks IoTファミリ」のスケルトンモデル
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 インテルのx86プロセッサを搭載するIAサーバーのサイズが、ついにスマートフォンよりも小さくなった。ぷらっとホームが2015年2月に出荷を開始する「OpenBlocks IoTファミリ」で、インテルのIoT(Internet of Things)プラットフォームである「Edison」を採用した。ぷらっとホームの鈴木友康社長は「Edisonを採用した超小型サーバーの製品化は当社が世界初」と力説する。

 OpenBlocks IoTファミリの外形寸法は幅41.6ミリ×奥行き98ミリ×高さ11.3ミリ。手のひらに収まるサイズだ(写真)。それでいて、500MHz動作のデュアルコアAtomプロセッサや1Gバイトのメインメモリー、4Gバイトのフラッシュメモリー、3G通信機能、無線LAN、Bluetooth、電源と外部インタフェースを兼ねたUSB 2.0ポートなどを搭載する。価格は3万円台半ば~4万円台半ばになる見込みだ。

RS-232Cなどシリアルインターフェースも利用可能

 OpenBlocks IoTファミリのUSBポートには、イーサネットのほかRS-232C、RS-485、GPIOなどに対応するオプションケーブルを接続可能。こうした有線インタフェースは既存の外部センサーの接続でよく使われている。OpenBlocks IoTファミリは、外部の様々なセンサーの情報を集約して外部に送信する「IoTゲートウエイ」として利用可能だ。

 ぷらっとホームは2000年から、超小型Linuxサーバーである「OpenBlocks」を販売している。当初のプロセッサはPowerPCで、2012年からは米マーベル・セミコンダクター製のARM系プロセッサに移行している。発売から14年間で約7万台を販売してきたというが、これまでの悩みは「PowerPC用LinuxやARM用Linux向けのサーバーアプリケーションが少ないこと」(ぷらっとホームの鈴木社長)だった。