富士通は2015年9月29日、デジタルビジネス・プラットフォーム「FUJITSU Digital Business Platform MetaArc、以下MetaArc」を提供開始すると発表した。クラウドやモバイル、ビッグデータやIoTといった先進ITに、同社SEのノウハウを組み合わせた情報プラットフォームである。MetaArc商品の第一弾として、クラウドサービス「FUJITSU Cloud Service K5、以下K5」をはじめとした新商品・サービス6種を本日より販売開始する。

写真1●MetaArcのコンセプト
写真1●MetaArcのコンセプト
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 MetaArcのコンセプトは、「Systems of Record(SoR)」と「Systems of Engagement(SoE)」というタイプの異なるシステムを、同一のプラットフォーム上で実現することにある(写真1)。

 SoRは、従来の基幹系がカバーする“記録するためのシステム”。これに対してSoEは、マーケティングに代表される“利用者との関係(Engagement)を深めるためのシステム”を指す。クラウドやモバイル、ビッグデータやIoTといった先進ITを駆使しSoEアプリを作る「デジタルビジネス化」は、IT活用の大きなトレンドだ。

 MetaArcでは、従来のSoRシステムをモダナイズし、主要なアプリにAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)を実装する。これらAPI経由でデータやプロセス、地図やSNS、顧客管理や商品管理といった機能部品を連携することで、SoEアプリを効率的に開発する。

写真2●MetaArcの構成要素
写真2●MetaArcの構成要素
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 MetaArcは五つのコンポーネントから成る(写真2)。その中心は、販売開始となったクラウドサービス「K5」である。