西日本高速道路(NEXCO西日本)は、高速道路の渋滞や事故の情報を収集・提供する「交通管制システム」を刷新した。中核となるシステムは2014年3月に稼働を開始。SDN(ソフトウエア・デファインド・ネットワーキング)を導入して運用負荷を軽減したほか、仮想化により物理サーバーの台数を従来の半分にするなどした。今後はサブシステムも順次入れ替えて、2016年3月末までに刷新を完了させる。

 NEXCO西日本は、西日本エリアに「九州支社」「関西支社」「中国支社」「四国支社」の四つの支社を構えており、それぞれが高速道路を管理する「交通管制センター」を持っている(写真1)。

写真1●交通管制センター(写真提供:NEXCO西日本)
写真1●交通管制センター(写真提供:NEXCO西日本)
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 NEXCO西日本は、交通量計測用など様々なセンサーを道路に設置。それらの情報を交通管制センターに集め、電光掲示板などを通じてドライバーに渋滞や事故の情報を提供している。これらの情報収集は、支社ごとに担当区間が決まっていた。