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「IT技術者を社会から尊敬される職業に」、情報処理学会が新資格制度を始めた理由

進藤 智則=日経コンピュータ 2014/08/19 日経コンピュータ

 IT技術者向けの新しい資格制度を、情報処理学会が発足させる。国際標準規格にのっとった資格制度で、名称は「認定情報技術者(CITP:Certified IT Professional)」。書類審査と面接が主体であり、2014年11月4日~12月22日に申請を受け付ける。2015年3月31日に最初の合格者を発表する予定だ。申請書は2014年8月4日から同学会のサイトで配布を開始した。

 CITPの特徴は、高度なスキルや豊富な業務実績を持った技術者を対象としている点だ。具体的には、ITSS(ITスキル標準)における7段階のうち、レベル4以上の人材を対象としている()。

 ITSSにおいて、例えばレベル5とは「豊富な経験と実績を持ち、社内をリードできる」こと、レベル6は「社外でも認知されている」こと、レベル7に至っては「世界レベルでも広く認知されている」ことと定義されている。今回のCITPは広く一般の技術者というより、相当に高いレベルにある技術者を想定したものであるといえる。

図●「認定情報技術者制度」の位置付け。情報処理技術者試験でカバーできないレベルが対象
[画像のクリックで拡大表示]

 IT技術者の資格としては、情報処理推進機構(IPA)が運営する「情報処理技術者試験」が既にある。ただし、情報処理技術者試験では、最上位の「システムアーキテクト試験」や「データベーススペシャリスト試験」といった「高度試験」でも、ITSSのレベル4相当までである。

 「相当」というのは、本来、ITSSのレベル4かどうかを判定するには、試験だけでは不十分で、業務実績や面接も併用することとされているからだ。ITSSのレベル1~3までは、情報処理技術者試験に合格するだけで、各レベルに至っていると判定されるのとは大きな違いがある。CITPは業務実績の評価や面接に基づいた資格制度であるため、公的な資格の中では、CITPの登場によって初めて、ITSSのレベル4以上を判定できるようになるといえる。

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