7月22日に国内で配信が開始されたスマートフォン(スマホ)ゲーム「Pokémon GO(ポケモンGO)」。配信初日に国内で1000万以上のダウンロードを達成、配信半日でアップルのApp Storeでトップセールスに躍り出るなど、爆発的なヒットとなった。

 先行した米国などと同様に、日本全国の街角で人々がゲームを楽しむ姿が新聞やテレビなどで連日取り上げられ、社会現象となっている(写真)。配信後最初の休日となった7月23、24日には「レアなポケモンが現れる」との噂がSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で拡散され、特定の公園などに人々が殺到したりした。

写真●ポケモンGOに興じる人々とプレー画面
閉門後の新宿御苑で 「レアポケモン」を探す。
写真●ポケモンGOに興じる人々とプレー画面
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 ポケモンGOは米グーグルからスピンアウトした米ナイアンティックとゲーム企画会社のポケモンが共同開発した。ナイアンティックが提供中のスマホゲーム「Ingress」の技術と登録済み拠点の情報を流用、携帯ゲームやテレビアニメ、映画で人気の「ポケットモンスター(ポケモン)」のキャラクターと組み合わせる。

 最大の特徴はAR(拡張現実)技術を大胆に活用したことだ。地図情報とスマホの位置情報を組み合わせ、現実世界をゲームフィールドに仕立てた。

 プレーヤーはスマホ片手に屋外に出て歩き回り、様々な場所に出現するポケモンを探し、捕獲して楽しむ。ポケモンを捕まえる際にはカメラで写した目の前の風景にポケモンの画像を合成して表示。まるで目の前にポケモンが現れたように演出する。