米マイクロソフトは2014年7月14日(米国時間)から17日にかけて、米国・ワシントンD.C.でパートナー企業向けのカンファレンス「Worldwide Partner Conference 2014(WPC2014)」を開催した。

 基調講演の最終日となる7月16日には、最高経営責任者(CEO)のサティア・ナデラ氏が登壇(写真1)。2014年2月にマイクロソフトの三代目となるCEOに就任して以来、初めてCEOとしてWPCの基調講演で語った(関連記事:[WPC 2014速報]米MSのナデラCEOがパートナー初お目見え、機械翻訳などのデモで歓声)。

写真1●CEOとして初めてWPCで基調講演に登壇した、米マイクロソフトのサティア・ナデラ氏
写真1●CEOとして初めてWPCで基調講演に登壇した、米マイクロソフトのサティア・ナデラ氏
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 CEO就任後、WPCでの初の基調講演ということで、華々しい新製品やサービスの発表が期待されたが、実際には「Vision Keynote」という言葉通り、ナデラ氏が提唱する「クラウドファースト」「モバイルファースト」を前提とした世界における同社のミッションや、何に注力すべきかといった戦略・方針の話に終始した。

 これには現地で基調講演を聴いた報道関係者は言うに及ばず、マイクロソフトの現地社員からも「期待外れだった」との声が出た。

 しかし、WPC最終日となる7月17日、マイクロソフトから驚くべき発表があった。それは、2015年6月30日までに1万8000人を削減するという大規模なリストラ策だった(関連記事:マイクロソフトが1万8000人を削減、1万2500人は旧ノキア所属)。