写真1●Sansanの富岡圭取締役Sansan事業部長
写真1●Sansanの富岡圭取締役Sansan事業部長
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 クラウド名刺管理サービスを展開するベンチャー企業のSansan(サンサン)が2014年8月から米国事業を本格展開する。富岡圭取締役Sansan事業部長(写真1)は、「日本流の名刺管理サービスを米国で売り込みたい」と意気込む。Sansanは3年後(2017年5月期)に売上高50億円を目標としているが、このうち約2割を米国市場で稼ぐことを目指す。

 Sansanはグローバル事業強化の第一弾として、米国市場を選んだ。その理由について、富岡取締役は「米国は法人向けITサービスの最大市場。スマートフォン用の名刺管理系アプリも人気が高い」と話す。東南アジア圏への進出も検討したが、法人向けITサービス市場が未成熟で、売り上げを拡大しにくいという判断もあったようだ。

写真2●米国版SansanのWebサイト
写真2●米国版SansanのWebサイト
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 Sansanは個人向け名刺管理サービス「Eight(エイト)」を手掛けているが、米国では法人向けサービスのみを提供する。サービス名称は日本と同じ「Sansan」とする。「Share the contacts(コンタクト情報を共有)」というキャッチフレーズで販促活動を進める(写真2)。