先週、北米とオーストラリア、ニュージーランド限定で公開されるやいなや、大ブームとなっている位置情報を利用したスマートフォンゲーム「Pokemon GO(ポケモンGO)」。米グーグルからスピンアウトした米ナイアンティック(Niantic)が配信・運営する。同社の位置情報ゲーム「Ingress」と同様に、戸外に出て楽しむゲームで、様々な場所で見つかる「ポケモン」を捕まえるために、既に普段は出歩かない多くの人を外に連れ出す効果が出ているようだ(関連記事:シリコンバレーでも「ポケモンGO」が人気沸騰、大人が昼間から街をゾロゾロ)。

 大ヒットしたゲームの常だが、ゲームの仕組みを解析し、家から一歩も出ずにポケモンを捕まえる「チート(ズル)」を企む人たちが早くも出てきている。プログラマーが自作のソースコードなどを投稿して共有するサイト「GitHub」には既にこうした目的と思われるデータやソースコードが多数投稿されている(写真1)。ほとんどがここ数日にアップされたものだ。

写真1●GitHubを「Pokemon GO」で検索した結果。200本以上のリザルトが見つかる
写真1●GitHubを「Pokemon GO」で検索した結果。200本以上のリザルトが見つかる
(出典:GitHub)
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 投稿された内容は様々だ。ゲームサーバとの通信フォーマットの解析結果やゲームサーバーとの通信プロトコル解析ツール。ポケモンGOのクライアントアプリを逆コンパイルしたソースコードもある(写真2)。

写真2●ポケモンGOのアプリを逆コンパイルしたソースコードと称するデータ
写真2●ポケモンGOのアプリを逆コンパイルしたソースコードと称するデータ
(出典:GitHub)
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