ソフトバンクグループは2017年6月9日、米グーグルの持ち株会社米アルファベット傘下でロボット開発を手掛ける米ボストン・ダイナミクスとSchaftの2社を買収すると発表した。時期や金額は明らかにしていない。

 ボストン・ダイナミクスは四足歩行の「Spot」や二足歩行の「Atlas」、車輪と足を組み合わせた「Handle」などユニークなロボットの開発で知られる(写真1、2)。2013年12月にグーグルが買収していた。Schaftは東京大学出身者が創業したベンチャー。人型の二足歩行ロボットを開発しており、グーグルが2013年11月に買収した。

写真1●米ボストン・ダイナミクスの二足歩行ロボット「Atlas」
写真1●米ボストン・ダイナミクスの二足歩行ロボット「Atlas」
(出所:米ボストン・ダイナミクス)
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写真2●米ボストン・ダイナミクスの四足歩行ロボット「Spot」
写真2●米ボストン・ダイナミクスの四足歩行ロボット「Spot」
(出所:米ボストン・ダイナミクス)
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Pepperと二足歩行ロボットの融合狙う?

 ソフトバンクグループは具体的な事業計画を明らかにしていないが、孫正義社長はロボティクス分野を「情報革命の次のステージの重要な推進役」とみる。2012年には人型ロボット開発の仏アルデバランロボティクス(現ソフトバンクロボティクスヨーロッパ)を買収。同社との協業で2014年に感情認識エンジンを搭載したロボット「Pepper(ペッパー)」を世に送り出した。