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勢いづくオルタナティブSI、大規模システムにも適用へ

浅川 直輝=日経コンピュータ 2015/06/09 日経コンピュータ

 大手SIer(システムインテグレーター)がシステム構築を一括で請け負い、2次請け、3次請け、4次請けと下ろす――こうしたピラミッド型のシステム構築モデルから脱却する新たなSIモデルへの挑戦が相次いでいる(ITpro関連記事:見えてきた新SIモデル)。いずれも、小規模システムだけでなく、基幹系の大規模システムへの適用を想定しているのが特徴だ。

大手ベンダーも小規模ベンダーも水平に連なる

 ピースミール・テクノロジーの林浩一社長は「従来のピラミッド型に代わるSIモデルとして『チェーン型モデル』を提案、普及させたい」と意気込む。2015年夏に開設する札幌市の開発拠点を軸に、北海道と首都圏を中心にチェーン型モデルに基づくSIサービスを提供する考えだ。

 林氏の提唱するチェーン型とは、発注者主導のシステム開発の枠組みとして産業技術総合研究所が作成した「AIST包括フレームワーク」をベースに、複数のITベンダーが水平に連なるマルチベンダー体制でシステムを構築するモデルである。

 AIST包括フレームワークは、オープンソースソフト(OSS)を中心としたOSやミドルウエアなどのシステム基盤、開発プロセス標準、成果物標準からなる。「発注側がシステム基盤や成果物標準を定義することで、特定のベンダーに依存せずに大規模システムを構築できる。システムの分割発注も容易になり、大手ベンダーと小規模ベンダーが等しく1次請けとして参加できる」(林氏)。同フレームワークは、札幌市が基幹系システムを刷新する120億円規模のプロジェクトで採用した実績がある。このシステムは2016年に完成予定で、ピースミール・テクノロジーもシステム基盤の構築を担っている。

 ピースミール・テクノロジーは、AIST包括フレームワークの導入やカスタマイズ、システム基盤の構築と保守、プロジェクト管理支援などのサービスを提供する。加えて、同フレームワークを使った小規模システムの構築も請け負う。発注側は、小規模システムの開発を通じてAIST包括フレームワークに習熟することで、それ以後はチェーン型モデルでの開発に取り組みやすくなる。

自動生成ツールとデータモデリングを組み合わせる

 自動生成ツール(超高速開発ツール)など開発ツールの提供ベンダーからなる超高速開発コミュニティも、新たなSIモデルの確立へ活動を始めた。データモデルをはじめとするシステムの基本設計情報(レファレンスモデル)をベースに、開発ツールを使って基幹系システムを構築するモデルである。

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