「Windows Holographicの世界をさらに広げるべく、このプラットフォームを開放する」――。毎年6月に台湾で開催される巨大なIT見本市「COMPUTEX TAIPEI 2016」。2016年6月1日の基調講演で、米マイクロソフト Windows&デバイス担当エグゼクティブバイスプレジデントのテリー・マイヤーソン氏はそう宣言した(写真1)。

写真1●米マイクロソフト Windows&デバイス担当エグゼクティブバイスプレジデントのテリー・マイヤーソン氏
写真1●米マイクロソフト Windows&デバイス担当エグゼクティブバイスプレジデントのテリー・マイヤーソン氏
(撮影:山口 健太、以下同じ)
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 マイクロソフトは、現実世界と仮想世界が重なるエリアを「複合現実(Mixed Reality)」と表現する。「Windows Holographic」は、この複合現実を実現するプラットフォームだ(写真2)。

写真2●複合現実(MR、Mixed Reality)
写真2●複合現実(MR、Mixed Reality)
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 Windows Holographicに対応したヘッドマウント型デバイスとしてはマイクロソフト製の「HoloLens」が知られている。マイヤーソン氏は基調講演の中で、既に世界の多くの企業がHoloLensを評価、検証を進めていることを紹介。NASAや、Lowe's、日本航空などの事例を説明した(写真3、4、5)。

写真3●HoloLensの評価や検証を進めているパートナー企業
写真3●HoloLensの評価や検証を進めているパートナー企業
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写真4●NASAもHoloLensを活用、火星を体験できるデモなどを提供
写真4●NASAもHoloLensを活用、火星を体験できるデモなどを提供
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写真5●生活家電などを扱うLowe'sの事例
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