画面●電話やメール、チャットなどでの顧客応対を一元化できる
画面●電話やメール、チャットなどでの顧客応対を一元化できる
(出所:ソフトバンク、日本オラクル)
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 ソフトバンクと日本オラクルは2016年6月1日、両社のクラウドを活用した「マルチチャネルコンタクトセンターソリューション」を提供開始する。電話応対機能を持つソフトバンクの「ホワイトクラウド コンタクトセンター」と、メールやチャットなどでの顧客応対に対応する日本オラクルの「Oracle Service Cloud」を組み合わせる(画面)。

 「マルチチャネルの顧客対応が、手軽に実現できる」。ソフトバンク ITサービス開発本部 BRM推進室の高野敏章担当部長は、強みをこう説明する。

 主なターゲットはコールセンターを自社運用に戻そうとしている中堅/中小規模の企業だ。ソーシャルメディアやビッグデータ解析の活用が広がる中で、顧客の声が直接集まるコールセンターを「コストセンターでなく、戦略上重要な部門と位置付ける企業が増えている」(日本オラクル クラウドアプリケーション事業統括 ソリューション・プロダクト本部 ビジネス推進部 東裕紀央CXチームリーダー)という。

双方のSaaSを組み合わせて提供

 ソフトバンクのホワイトクラウド コンタクトセンターは、電話回線や通話の振り分け、通話録音などをクラウド型で提供するサービス。「小規模なコールセンターなら30分で環境設定できる」(高野氏)手軽さがウリだ。もともとソフトバンクのコールセンターで利用していたシステムで、2015年に小規模コールセンター向けに販売を開始した。