米マイクロソフトは2015年4月下旬から5月上旬にかけて、開発者向けイベント「Build 2015」と企業向けイベント「Ignite 2015」を相次ぎ開催。今夏に投入を予定している新OSの「Windows 10」や新ブラウザー「Edge」、さらにクラウドサービス「Azure」に関する一連の強化策を発表した。

 中でも注目を集めたのはWindows 10向け「ユニバーサルアプリ」の強化。iOSやAndroid向けアプリを利用可能にすることを明らかにした。同社のサティア・ナデラCEO(最高経営責任者)が掲げる「モバイルファースト」を加速すべく、モバイル分野で米グーグルや米アップルを追撃するのが狙いだ(写真1)。

写真1●Build 2015の基調講演に登壇した米マイクロソフトのサティア・ナデラCEO
写真1●Build 2015の基調講演に登壇した米マイクロソフトのサティア・ナデラCEO
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2、3年以内にWindows 10動作機器を10億台に

 Windows 10の動作機器はPC、タブレット、スマートフォンのほか、テレビ、IoT(モノのインターネット)関連機器、ヘッドマウント型の新デバイス「HoloLens」と幅広い(写真2)。

写真2●Windows 10ではPC、スマホに限らず幅広い機器をサポートする
写真2●Windows 10ではPC、スマホに限らず幅広い機器をサポートする
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 ユニバーサルアプリは、一つのアプリをこれらの機器で利用できるようにしたものだ。