米マイクロソフトは、2015年5月4日からシカゴで開催中の「Ignite 2015」の基調講演において、Windows 10の企業向け機能などを中心に最新情報を発表した。
Igniteは、2014年まで「TechEd」の名前で開催していたイベントをリニューアルしたもの。4月29日からサンフランシスコで開催した「Build 2015」が開発者向けだったのに対し、IgniteはITプロフェッショナルをターゲットにしている点が異なる。
基調講演には米マイクロソフトCEO(最高経営責任者)のサティア・ナデラ氏が登壇。2万3000人を超えるIgniteの参加者に向けて語りかけた(写真1)。
ナデラ氏は「IT」の定義について、一般に知られるInfomation Technologyから「Innovation&Transform」に進化していくと説明。「技術革新が現実のビジネスを変えていく。それを伝えるのがIgniteの役割だ」(ナデラ氏)と語った。
マイクロソフト自身も、例外ではないという。「直近の1年間で、マイクロソフトのビジネスも大きく変わっている。ソフトウエアを作り、届けるためのアプローチが本質的に変化している」(ナデラ氏)とした。
その背景にあるトレンドとしては、「さらなるパーソナルコンピューティング」や「インテリジェントクラウド」を挙げる。「2-in-1やタブレット、ホログラフィックデバイスが、デジタルライフ・デジタルワークの一部になっていく。これにより、Windowsという製品の立ち位置も変わる」(ナデラ氏)として、「Windows 10は単なる新しいリリースではなく、Windows as a Serviceとして進化していく新世代のWindowsになる」とまとめた(写真2)。