画面1●「サンリオ株主ポイント倶楽部」のWebサイト
画面1●「サンリオ株主ポイント倶楽部」のWebサイト
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 サンリオなど5社は2015年4月上旬、各社の株主の個人情報が株主向けサイトから漏洩した可能性があると公表した。口火を切ったのは8日午前に公表したサンリオで、株主向けサイトの「サンリオ株主ポイント倶楽部」に登録した6249人の株主の個人情報が漏洩した可能性があるとした(関連記事1)(写真1)。

 同日夜にはゴルフ商品・サービスのECサイトなどを手掛けるゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)や中古マンション転売のアルデプロ、トランスコスモスが、9日にはロート製薬がそれぞれ漏洩の可能性を公表した(関連記事2関連記事3関連記事4)。各社は「株主の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけした」と謝罪した。

 5社によれば漏洩した可能性があるのは合計で最大1万2344人分の株主情報。具体的には、株主番号や氏名、住所、性別、生年月日、メールアドレス、電話番号の7項目である。パスワードについてサンリオやアルデプロは「暗号化しているため漏洩の可能性はない」としするものの、暗号化したパスワードが漏洩しているかについては公表していない。

同一サービスから漏洩の疑い

 公表が重なった理由は5社が同じ委託先のサービスを使っていたためだ。各社は投資家向け広報(IR)支援サービスを手掛けるインベスター・ネットワークス(INV)に株主向けサイトの運営と情報管理を委託していた。