複数の健康保険組合が2017年3月上旬、健康保険組合連合会(健保連)を装った不審なメールに関する注意喚起を出した。これだけ聞くとよくある話だが、実は単なる標的型攻撃メールの事件ではない。裏があった。

複数の健康保険組合が、3月上旬から4月上旬にかけて健保連を装った不審なメールに関する注意喚起を出した。
複数の健康保険組合が、3月上旬から4月上旬にかけて健保連を装った不審なメールに関する注意喚起を出した。
(出所:水産連合健康保険組合のWebサイト、http://www.kenpo.gr.jp/suiren-kenpo/contents/topics/1703/)
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 健保連とは、健康保険組合を会員とし、健康保険組合の運営をサポートしたり、医療保険制度の改善に努めたりする団体である。健保連や健康保険組合に関連する“不審なメール”が出回るのは、これが初めてではない。2014年から2015年にかけて、健保連や健康保険組合を装ったウイルス付きメールが大量に拡散された。

現在も残る、2014年から2015年にかけて出回った健保連や健康保険組合を装ったウイルス付きメールへの注意喚起。
現在も残る、2014年から2015年にかけて出回った健保連や健康保険組合を装ったウイルス付きメールへの注意喚起。
(出所:全国設計事務所健康保険組合のWebサイト、http://www.sekkei-kenpo.org/z-soumu/mailnoiryouhituuchi2.htm)
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