日本航空(JAL)は米Microsoftが開発中の「HoloLens」を、パイロットや整備士の訓練に試験導入する
日本航空(JAL)は米Microsoftが開発中の「HoloLens」を、パイロットや整備士の訓練に試験導入する
(写真提供:日本航空)
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 ゴーグル型の端末を装着すると、何もないはずの目の前の空間に日本航空(JAL)の鶴丸のロゴと「START」の文字が目の前に浮かんだ。視界の中央でSTARTの文字を捉え、その文字をつまむように手を伸ばして親指と人差し指をパチンと合わせる。

 すると画面が一変。正面に据えられた窓からは空港の誘導路が見える。見回すと周囲には操縦かんや計器、モニター、スイッチなどがびっしり並んでいる。次の瞬間、耳元のスピーカーから明瞭な声が響いた。「あなたは今、ボーイング737の操縦席にいます。ここは新千歳空港。出発前チェックを済ませ、乗客の搭乗完了を待っているところです」――。

会議室内のような何もない空間に映像が浮かび上がる
会議室内のような何もない空間に映像が浮かび上がる
(写真提供:日本航空)
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