米マイクロソフトは2015年3月31日、独自のタブレットPC「Surface」シリーズの最新モデルとして「Surface 3」を発表した(写真1)。

写真1●Atom x7搭載、10.8型画面の「Surface 3」
写真1●Atom x7搭載、10.8型画面の「Surface 3」
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 国内でも2-in-1型のWindowsタブレットとして人気の高い「Surface Pro 3」の兄弟機であるモデルとして、ビジネスユーザーにとっても注目の1台といえる。果たしてSurface 3にはどのような特徴があるのか、詳しく見ていきたい。

Windows RTと決別、x86プロセッサーとWindows 8.1を搭載

 Surface 3の最大の特徴は、プロセッサーとして米インテルの「Atom x7」、OSとして「Windows 8.1」を搭載した点だ。

 これまで、名称に「Pro」が付かない「Surface」(発売時はSurface RTと呼称)や「Surface 2」では、ARMプロセッサーとWindows RTを採用してきた。また、「Surface Pro」「同 Pro 2」「同 Pro 3」と続いてきたSurface Proシリーズは、x86プロセッサーとフル機能のWindows 8の組み合わせとなっている。

 これに対し、Surface 3ではついに製品ラインが見直され、Windows RTの採用は見送られた。Windows 8とは異なり、デスクトップアプリの実行をOfficeやInternet Explorerなどに制限したWindows RTは、iOSやAndroidに対抗するタブレットOSとして、一定の地位を占めると考えられてきた。

 しかしWindowsストアアプリの拡充が遅れたことで、Windows RTの活用可能性は一向に広がる気配を見せず、端末メーカーも撤退。マイクロソフトとノキア(当時)は第2世代にあたるSurface 2や「Lumia 2520」を発売したものの、これらが最後のWindows RT機となりそうだ。