日本国内で開催される数あるハッカソンの中でも「日本最大級」との呼び声が高い「Hack Day 2016」が2016年2月13日と14日の2日間、東京・秋葉原で開催された。ヤフーが主催するこのイベントには、プログラマーやデザイナー、クリエイターなど85チーム333名が参加。2月13日午前9時から14日午前9時までの24時間にわたり、スマートフォンのアプリやIoT(Internet of Things)デバイスなど、「動くプロトタイプ」を実際に開発し、アイデアや技術を競い合った。
参加者が自らの成果を披露する発表会は14日の午前10時からスタート。会場には、一般参加者もあわせて数百人もの来場者が詰めかけ、場内は熱気に包まれた(写真1)。
各チームによるプレゼンの持ち時間は、わずか90秒。この制限時間内に、開発したアプリやハードウエアのプロトタイプのコンセプトや魅力を凝縮して伝えなくてはならない。開発力と同時にプレゼン力、スライドや動画、アプリのデモについても効率的な段取りの良さも要求されるのが、このハッカソンの特長といえる。
発表会の冒頭、審査員長を務めるヤフーの執行役員CMO(チーフ・モバイル・オフィサー)の村上臣氏が壇上に登ると、司会者から「発表する各チームと同じように90秒間ジャストで挨拶をお願いします」と促された。村上氏は「Hack Dayは、アイデアコンテストではない。モノを作り動かさないと評価されない。みなさんは『クリエイター』なのでモノが作れるはず。チャレンジして欲しい」と挨拶。時計を確認しながら、「みなさん、24時間、ともに頑張った仲間たちにエールを送りましょう!」と声をかけ、自ら「3、2、1、ハックタイム!」とこぶしを突き上げて、開会を高らかに宣言した(写真2)。
ユニークなアイデアの5チームが入賞
表彰式では、5つの入賞(写真3)とブロンズ、シルバー、ゴールド、グランプリの各賞を合わせた合計9つの賞が授与された。以下、各賞を受賞したアプリ、サービスを軸にレポートしていく(賞の発表順)。