米フルーク・ネットワークスの日本法人TFFフルーク社が、イーサネットケーブルの最新規格「カテゴリー8」(Cat.8)に対応したテスター「DSX-8000ケーブルアナライザー」を出荷開始した。ところが、そのテスト対象となるCat.8のケーブルが企業内ネットワーク(LAN)で使われる可能性は低い。

写真●フルーク・ネットワークの「DSX-8000ケーブルアナライザー」
写真●フルーク・ネットワークの「DSX-8000ケーブルアナライザー」
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カテゴリーを規定する団体が複数ある

 「カテゴリー」という規格は、米国規格協会(ANSI)の規格、国際標準化機構(ISO)と国際電気標準会議(IEC)による規格、日本工業規格(JIS)の三つがある。JISの規格は、ISO/IECの規格を翻訳されたものなので、実質ANSIとISO/IECの二つの規格が存在する。ANSIの規格とISO/IECの規格に大きな違いはない。Cat.8は、ANSIが2016年6月にチャネルを定義し11月に品質基準を規定したばかりだ。ISO/IECの規格は2017年中に策定され、JISはその後に決まる。