ユーザーやSIerが主導して、製品やサービスに関する勉強会を草の根的に開催するケースは少なくない。だが、勉強会を束ねる組織までをユーザー/SIer主導で作る例はまだ多くない。2015年2月20日に開設された「kintone Cafe」の運営事務局はその一つだ(写真1)。

写真1●運営事務局開設を発表した「kintone Cafe 東京 Vol.2」(東京・渋谷)の様子
写真1●運営事務局開設を発表した「kintone Cafe 東京 Vol.2」(東京・渋谷)の様子
[画像のクリックで拡大表示]

 kintone Cafeは、サイボウズのPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)「kintone」のユーザーやSIerが一緒に学んで教え合おうという勉強会コミュニティーだ。kintoneに触れたことのない人や、高度なカスタマイズをしたい人を対象として、勉強会を実施している。

 kintone Cafeの第1回は2013年12月に開催。その後、2015年3月までに全国で30回以上開催した。いずれもサイボウズは運営に関わっておらず、全国各地でユーザーやSIerの有志が自主的に実施しているという。

 今回、kintone Cafeの運営事務局を開設した狙いは、各地でkintone Cafeが拡大してきたことを受け、コミュニティーを組織化して、情報交換や教育・啓蒙、ベンダーに対する要求を出す、といった活動を強化していく点にある。