「ついにハイブリッドクラウドの時代が到来した。次世代の事業戦略の柱として我々は全力を傾けていく」。米IBMのクラウド事業を統括するシニア・バイス・プレジデントのロバート・ルブラン氏は、こう意気込む(写真1)。

写真1●「IBM InterConnect2015」のゼネラルセッションで講演する米IBM シニア・バイス・プレジデントのロバート・ルブラン氏
写真1●「IBM InterConnect2015」のゼネラルセッションで講演する米IBM シニア・バイス・プレジデントのロバート・ルブラン氏
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 2015年2月22日から26日にかけて、同社最大のイベントである「IBM InterConnect2015」が米国ラスベガスで開催された。ゼネラルセッションに登壇したルブラン氏は、幾度となくハイブリッドクラウドに触れ、この路線に突き進むことを鮮明にした。

 同社が経営資源を集中させるクラウド分野は、米アマゾン・ウェブ・サービスや米グーグルといったパブリッククラウド大手がひしめく。ライバルに対して競争優位を確立するためには、物理サーバーやプライベートクラウドで構築したオンプレミス環境とパブリッククラウドを組み合わせたハイブリッドクラウドが有効であると、米IBMは判断したようだ。