NTTドコモが、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)の国内での活用を促進する。同社は2015年2月19日に、AWSの活用ノウハウをパッケージ化した「ドコモ・クラウドパッケージ」の提供を開始した(関連記事:NTTドコモ、AWSなどのクラウド活用ノウハウをパッケージ化して提供)。なぜ、NTTドコモがAWSを“担ぐ”のか。意外に思う読者も少なくないだろう。

 実はNTTドコモは、AWSの大規模なユーザーである。代表例が、エージェントサービス「しゃべってコンシェル」(関連記事:クラウド利用する「しゃべってコンシェル」、ドコモの栄藤執行役員が構築背景を解説)。アクセス数に応じてコンピューターリソースを柔軟に増減できるといったクラウドの利点を生かしている。

 このほか、データ分析など社内の業務系システムでもAWSを利用してきた(関連記事:「ミッションクリティカルにもAWSを採用」とマネックス松本社長、AWSのイベントで)。

 こうした経験を通じて、同社の社内にはAWSの導入や構築、運用管理に関するノウハウが蓄積されていた。またAWSは同社のみならず、国内で採用が広がっている。そこで、自社のノウハウをパッケージ化して他社に提供することを決断した。これを活用することで、クラウドを安全かつ迅速に導入できるようになるとする(画面1)。

画面1●ドコモ・クラウドパッケージを採用するメリット(NTTドコモの発表資料より)
画面1●ドコモ・クラウドパッケージを採用するメリット(NTTドコモの発表資料より)
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