米シスコシステムズは2017年2月2日、18カ月以上の稼働で故障する可能性がある機器の一覧を公開した。クロック信号が劣化して機器が起動しなくなるという。故障前でも製品保証や保守契約の範囲内で対策済み製品と交換する。

問題が起こる可能性がある米シスコシステムズの製品の一覧
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問題が起こる可能性がある米シスコシステムズの製品の一覧

 同社はこの問題を2016年11月下旬に把握。影響を受ける製品の特定と、対策済み製品の準備/試験を進めてきた。日本法人の鈴木みゆき代表執行役員社長は「実際に故障が発生したという報告はまだ受けていないが、故障の可能性があることは判明したので積極的に対応したい。責任を持って、顧客の事業に極力影響を与えない形にしたい」と語る。タスクフォースを組んで、顧客や販売代理店に対応するという。

 実際に販売代理店にも大きな影響が出ている。ある大手販売代理店の担当者は「シスコが問題を発表した直後は非常に多くの問い合わせがあった。おそらくシスコユーザーのほとんどから問い合わせがあったのではないか」と語る。ただ、現在は問い合わせは落ち着いてきているという。