トレンドマイクロは2016年1月18日から20日にかけ東京ビッグサイトで開催された専門展「スマート工場EXPO」で、工場がサイバー攻撃を受け操業停止するまでの様子をデモンストレーションした。生産設備を表す動く模型を用意し、説明員が攻撃者に扮して不正操作の手口を見せるなど、脅威をリアルに体感してもらうよう工夫したのがポイントだ(写真1)。

写真1●トレンドマイクロがデモのために用意した生産設備の動く模型
写真1●トレンドマイクロがデモのために用意した生産設備の動く模型
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 今回、トレンドマイクロは2種類のデモを実施した。一つは工場と外部でデータをやり取りするためのUSBメモリーに、通常のファイルに見せかけたマルウエア(悪質なプログラム)が仕込まれていたというものだ(写真2)。

写真2●USBメモリーに仕組んだマルウエアで生産設備を止める
写真2●USBメモリーに仕組んだマルウエアで生産設備を止める
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