FreeBSDの開発者であるBrad Davis氏は、ラズパイ向けFreeBSD「RaspBSD」をリリースした。Raspberry Pi 1モデルB/B+とRaspberry Pi 2モデルB用のイメージがあり、SDカードから容易に起動できる。今後ラズパイ専用のカメラジュールなどへの対応を進める。

 FreeBSDは、オープンソースのUNIX系OSだ。UbuntuやFedoraなどのLinuxディストリビューションと同じような使い方ができる。FreeBSDでは、2012年11月からRaspberry Pi(ラズパイ)のサポートを開始。2015年3月には、Raspberry Pi 2にも対応した。

 このFreeBSDの最新版「FreeBSD 11」をベースにしているのが、ラズパイ向けの「RaspBSD」だ。RaspBSDの公式サイト(http://raspbsd.org/)で、Raspberry Pi 1モデルB/B+とRaspberry Pi 2モデルBに対応する2種類の「Graphical Images」ファイルを配布している(図1)。Graphical Imagesファイルは、ラズパイにディスプレイとキーボードを接続した状態でFreeBSDが稼働するもの。なお、ディスプレイに表示される画面はGUIではなく、テキストベースになる。

図1●RaspBSDの公式サイト
図1●RaspBSDの公式サイト

 今後、シリアルコンソールやネットワーク経由で操作する「Console Images」のファイル、ラズパイと同じ組み込み向けCPUボードの「Banana Pi」や「BeagleBone Black」で動作するRaspBSD、Raspberry Pi専用カメラモジュールのサポートなどの提供が予定されている。RaspBSDというラズパイ専用のプロジェクトが立ち上がったことで、FreeBSDのラズパイ対応が加速しそうだ。