スイッチサイエンスはLANケーブルを差すだけでRaspberry Piを稼働できるようにする「PoE基板」を発売した。Raspberry PiモデルB+に覆い被さるようにコンパクトに装着できる。ボード上に自作の電子回路を組み込むことも可能だ。旧モデルBにも対応できるという。

 スイッチサイエンスはRaspberry PiモデルB+用の「PoE基板」を2015年1月に発売した(写真1)。PoEはPower over Ethernetの略で、イーサネットケーブル経由でハブから機器に対して電源を供給する規格。価格は4968円だ。

写真1●Raspberry PiモデルB+用PoEボード
写真1●Raspberry PiモデルB+用PoEボード

 PoEでハブから供給される電圧は約48V。供給を受ける側は最大13W*1の電力を消費でき、Raspberry Piを動作させるには充分な容量を持つ。

 ちなみに48Vという電圧はアナログ電話回線に乗せられている電源電圧と同じで、PoEの仕様は電話回線の仕様に準じて策定されたものだ。電圧が高いため電源を入れたままの脱着が推奨されないなど若干の注意点はあるが、通常のイーサネットとほぼ同じように利用できる。